ちっす。俺は、ぼっち大学生だ。名前は一応あるけんど個人情報だからあえて言わないでおくぜ。
そんなわけで俺は清々しい朝の陽射しを浴びながら大学に向かっているわけだが……。
「なあ」
俺はとうとう我慢出来ずに聞いちまったよ。
「君、誰?」
「随分と時間がかかったねえ」
ふよふよと俺の隣に浮かぶ制服を着た美少女。つかこれもしかしなくても……。
「美少女幽霊ってやつか!」
「美少女だなんて照れるなあ」
真っ白く長い髪に、ぱっちりとした瞳、触っちゃいねーけど柔らかそうなその豊満なバディ!
幽霊なんつー非科学的なものをすぐに信じられず、戸惑ってた俺だが、遂に言ってやったぜ。
「つか、普通に会話してっけど他の奴らには見えてますのん?」
「うん。ぼっち大学生君以外には全く見えてはいないはず、かも?」
どっちだよ。てかぼっち大学生っていう名前ではござらんよ。
「んじゃ、俺は霊感あるってこと?」
「そうかもしれんのう」
急に師匠感出すなって。可愛いけど。
そんでもって俺と美少女幽霊は大学にてっくらてっくら向かっていくのであった。
講義は、正直激ネムだった。あん? ちゃんと集中して受けろって? そうしたいのは山々だが、今の俺の頭はな、もう、眠いでしゅ~。って呟いてんだよ。SNSに拡散しちゃだめでしゅよ~。って言ってんだよ。なんだそりゃ。
時間は90分。長ーよ。こんちきしょー。集中力中々保てねーぞこりゃ。
「なあ、君さ」
俺が隣の美少女幽霊にコソッと話しかけようとしたら――
「すぴ~」
鼻提灯出して、涎垂らしてガッツリ寝ていやがる。寝顔きゃわうぃ~!
「ったく。まあ、そうなるのも分かっけどよ」
俺は一つ嘆息して、ノートに板書する。まあ、内容振り返りって意味で大事なんだろうけど。
難しい専門用語出てくると、途端にはあ? って言いたくなるな。いやそのまま書いても意味不明な文字の羅列にしかなんねーし。それよか単位取るために必要なテストの範囲だけ教えてちょんまげって感じだ。
俺がそんな当たり障りのない事を考えていると段々と時間が迫ってきた。今日も俺は眠気と闘い、勉強に励み、ぼっちのステータスを更新していこうってこった。
やがて講義が終了。俺はう~んと軽く伸びをする。
「おい、講義終わったぞい」
「はっ! もうマシュマロとチョコが!」
おかしな夢から目覚めたようだな。
「んじゃあ、サークルへと繰り出すとしますか!」
俺は美少女幽霊を伴って、講義室を後にした。
俺が所属するサークルは漫画研究会。通称漫研だ。まあ、インカレっつー事で色んな大学からわらわらと集まったりするわけだが……。
俺はぼっちなんでここでもぽつねんとしとるわけですよ。なんで普段はネームっつー漫画の設計図を練り練りしてカリンコカリンコしているわけだが……。
「ほえ~、そうやってコマ割り薪割りソーダ割りするんだね~」
美少女幽霊がほむほむと俺っちのネーム眺めながら感心した声を出してらあ。つか、余計なもん混じってねーか?
そう、今の俺は周りから見たらぼっちだが、俺
から見たらぼっちじゃないという謎現象に直面している。世の中は不思議がいっぱいだぜ。
「ちなみにこれどんなお話なの~?」
「美少女幽霊とイチャイチャする話だ」
俺がノータイムで答えると、美少女幽霊は少し固まった後、
「ふぇ!?」
と頭からボフン! と蒸気を噴出した。シュッシュッポッポッてか。
「そろそろバイトの時間だ」
俺はスマホで時間を見てポツリと零す。
「どんなバイトをしているの?」
美少女幽霊が俺に尋ねてくる。俺は指で鼻を擦って言う。
「誰かの為になる仕事、かな」
言い方カッケ~~。まあ、誇りは持ちたいだろうよ。ってことで俺はアルバイト先へと向かった。
アルバイトはドイツ語、アルバートはどこのどいつだよ。アルバイトの帰り道どぅえーす。
俺がつらつらと考え事していると、美少女幽霊が自転車に跨がり、空を飛んでいた。
いや、何言ってんの? って思うかもしれねーけど見たまんまねこまんまだぜ? これ。
まあ、見ている分には全然悪くないな。何せ――
「きもち~~」
風を浴びてのほほんとしている空飛ぶ美少女幽霊の制服スカート、自転車のサドルにお座りお分かり?
つまりは、あざっす! って事だな。
夜は、やっぱり遊ぶだろ! ってこって今俺はオキニのアニメの鑑賞中だ。まあ、朝も昼も遊ぶ時は遊ぶけどな。
「お、おお! ここでその顔、セリフ、……はい、きました。感情がそのまま伝わってくりゅ~」
「ねえ、ねえ、この娘と一緒にトランプしようよ!」
美少女幽霊がトランプ片手に俺に言ってくる。アニメの世界に行こう、ってか。出来んの? って思うのは野暮なんだろうな。なんせ――
この世で不可能なことなんざねえからな。
出来ない、って思った瞬間不可能になるんだ。
なら俺はやれるところまでやってみようじゃねえの。
「よしっ、やるか!」
「うんっ!」
俺がそうノルと美少女幽霊は朗らかに笑った。可愛い。
さて、ぼっち大学生の日常はまだまだ続いていくぜ!
そんなわけで俺は清々しい朝の陽射しを浴びながら大学に向かっているわけだが……。
「なあ」
俺はとうとう我慢出来ずに聞いちまったよ。
「君、誰?」
「随分と時間がかかったねえ」
ふよふよと俺の隣に浮かぶ制服を着た美少女。つかこれもしかしなくても……。
「美少女幽霊ってやつか!」
「美少女だなんて照れるなあ」
真っ白く長い髪に、ぱっちりとした瞳、触っちゃいねーけど柔らかそうなその豊満なバディ!
幽霊なんつー非科学的なものをすぐに信じられず、戸惑ってた俺だが、遂に言ってやったぜ。
「つか、普通に会話してっけど他の奴らには見えてますのん?」
「うん。ぼっち大学生君以外には全く見えてはいないはず、かも?」
どっちだよ。てかぼっち大学生っていう名前ではござらんよ。
「んじゃ、俺は霊感あるってこと?」
「そうかもしれんのう」
急に師匠感出すなって。可愛いけど。
そんでもって俺と美少女幽霊は大学にてっくらてっくら向かっていくのであった。
講義は、正直激ネムだった。あん? ちゃんと集中して受けろって? そうしたいのは山々だが、今の俺の頭はな、もう、眠いでしゅ~。って呟いてんだよ。SNSに拡散しちゃだめでしゅよ~。って言ってんだよ。なんだそりゃ。
時間は90分。長ーよ。こんちきしょー。集中力中々保てねーぞこりゃ。
「なあ、君さ」
俺が隣の美少女幽霊にコソッと話しかけようとしたら――
「すぴ~」
鼻提灯出して、涎垂らしてガッツリ寝ていやがる。寝顔きゃわうぃ~!
「ったく。まあ、そうなるのも分かっけどよ」
俺は一つ嘆息して、ノートに板書する。まあ、内容振り返りって意味で大事なんだろうけど。
難しい専門用語出てくると、途端にはあ? って言いたくなるな。いやそのまま書いても意味不明な文字の羅列にしかなんねーし。それよか単位取るために必要なテストの範囲だけ教えてちょんまげって感じだ。
俺がそんな当たり障りのない事を考えていると段々と時間が迫ってきた。今日も俺は眠気と闘い、勉強に励み、ぼっちのステータスを更新していこうってこった。
やがて講義が終了。俺はう~んと軽く伸びをする。
「おい、講義終わったぞい」
「はっ! もうマシュマロとチョコが!」
おかしな夢から目覚めたようだな。
「んじゃあ、サークルへと繰り出すとしますか!」
俺は美少女幽霊を伴って、講義室を後にした。
俺が所属するサークルは漫画研究会。通称漫研だ。まあ、インカレっつー事で色んな大学からわらわらと集まったりするわけだが……。
俺はぼっちなんでここでもぽつねんとしとるわけですよ。なんで普段はネームっつー漫画の設計図を練り練りしてカリンコカリンコしているわけだが……。
「ほえ~、そうやってコマ割り薪割りソーダ割りするんだね~」
美少女幽霊がほむほむと俺っちのネーム眺めながら感心した声を出してらあ。つか、余計なもん混じってねーか?
そう、今の俺は周りから見たらぼっちだが、俺
から見たらぼっちじゃないという謎現象に直面している。世の中は不思議がいっぱいだぜ。
「ちなみにこれどんなお話なの~?」
「美少女幽霊とイチャイチャする話だ」
俺がノータイムで答えると、美少女幽霊は少し固まった後、
「ふぇ!?」
と頭からボフン! と蒸気を噴出した。シュッシュッポッポッてか。
「そろそろバイトの時間だ」
俺はスマホで時間を見てポツリと零す。
「どんなバイトをしているの?」
美少女幽霊が俺に尋ねてくる。俺は指で鼻を擦って言う。
「誰かの為になる仕事、かな」
言い方カッケ~~。まあ、誇りは持ちたいだろうよ。ってことで俺はアルバイト先へと向かった。
アルバイトはドイツ語、アルバートはどこのどいつだよ。アルバイトの帰り道どぅえーす。
俺がつらつらと考え事していると、美少女幽霊が自転車に跨がり、空を飛んでいた。
いや、何言ってんの? って思うかもしれねーけど見たまんまねこまんまだぜ? これ。
まあ、見ている分には全然悪くないな。何せ――
「きもち~~」
風を浴びてのほほんとしている空飛ぶ美少女幽霊の制服スカート、自転車のサドルにお座りお分かり?
つまりは、あざっす! って事だな。
夜は、やっぱり遊ぶだろ! ってこって今俺はオキニのアニメの鑑賞中だ。まあ、朝も昼も遊ぶ時は遊ぶけどな。
「お、おお! ここでその顔、セリフ、……はい、きました。感情がそのまま伝わってくりゅ~」
「ねえ、ねえ、この娘と一緒にトランプしようよ!」
美少女幽霊がトランプ片手に俺に言ってくる。アニメの世界に行こう、ってか。出来んの? って思うのは野暮なんだろうな。なんせ――
この世で不可能なことなんざねえからな。
出来ない、って思った瞬間不可能になるんだ。
なら俺はやれるところまでやってみようじゃねえの。
「よしっ、やるか!」
「うんっ!」
俺がそうノルと美少女幽霊は朗らかに笑った。可愛い。
さて、ぼっち大学生の日常はまだまだ続いていくぜ!