高校卒業ありがとう、私を落とした国公立にファックユー。どうせ私大なんて猿しかいないんだろ? と思ったら優しい先輩が沢山! かっけー名前のサークルに誘われちった。なんか、あれするらしい、体動かすやつ、なんだっけ、槍? ニス? なんだかニス……覚えてないけど素敵な響きだった。かれこれ私も晴れ晴れ新成人ですよって実感、デビューついでにコンタクトにしてみた。ほら、メガネがさ、曇らないから……みんなマスクしてるし、私もマスクするし。おかげでストローが売れる売れるってパパが喜んでた。プラスチックのやつね。経年劣化した生物の死骸を押し固めて作った管。そうして稼がれた札束で私の新居が購入された。ワンルームでコンロひとつ。コインロッカーみたいなシャワー室。
パパママ大好きな私が一人暮らしなんて信じられる? これもファッキン国公立のせいだ。「頭いい」の「A」判定ガールの私を落とすなんて、さ! でもワクワクしてないわけじゃあないんだ。内心では期待してるロマンチストの私。白い天井白い壁、家具は布団とニンテンドーしかない、もちろんモニターは無い。忘れたから。ああなんて寂しい夜、耐えきれず歓楽街へと飛び出す私! 誰も私に興味を示さない。ポストの中身は空っぽで、世界一孤独で自由な女になるの。
と思ったら玄関のポケットにはゴミが詰められてました。なんてお熱いの。寿司が無料とか、トイレが壊れてるとか、介護をしろとか水道代とかクモの死骸とか! ママからの言葉「フチの赤い葉書と封筒以外は捨てなさい」。ありがとうママ。試供品のシャンプーも捨てた、勿体ないけどママが言うから。厳しい選抜を通過して、残ったのは投票用紙、投票、、投票用紙、投票用紙、投票用投票用紙、投票用紙、投票用紙、投票用紙投票用紙投票用紙投票用紙投票用投投票用紙票用紙投票用紙紙。
ああ、選挙の時期……
耳を澄ませば聞こえてきますとも。ほら外から「山本次郎、山本次郎をよろしく……大池百合子……大池百合子を……わらびもち、わらびもち……山本次郎……ぷりぷりの……次郎……おいしい山本……ぷりっぷりの百合子……冷たくておいしい山本……百合子……」激しい戦いが行われている。根っから甘党の私としてはわらびもちを応援したい。比例代表は甘党に!
まあ、比例代表ってのも今や教科書の話なんすけど。
これは公民の試験範囲なんだけど、日本は民主主義に白旗を上げた。投票とかやってらんねー選挙権とかくだらねーって具合に。経緯としては、冷たくておいしい山本さんがうっかり選挙で勝っちゃったとき「全部国民の投票で決めちまおう」なんてやったったから、もう毎日選挙よ投票よ出口調査のやりすぎでユーチューバーが増えました。
そこで登場したのが「思想委託サービス」。こいつぁ胡散臭い。けど便利だ。サービスに登録すると、面倒な投票を代わりに全部やってくれるんだと。A型B型だかのインフルエンサー共が主導して、代わりに投票してくれるんだと。なんか昔の選挙と一緒な気もするけど。例えばひろゆきさんってインフルエンザの人がいたとしたら、ひろゆきさんの投票した通りに自分の票が入るってワケ。うーん、民主主義の敗北、大衆の奴隷化。この制度、いまや国民の八割に浸透しているけど、私からすれば胡散臭すぎるね。
しかし投票用紙の山に関してはどうしようもない。メルカリで売れるって話もあるけど、私だって日本国民ですから? 愛国心くらい持ってますとも、毎朝バンザイしてんだこちとら、服脱ぐ時に、さ!
そんなわけで老人だらけの年増区役所まで足を進めました。私だって選挙なんかよりモラトリアムよ。面倒な投票は豚だかチキンだかのインフルエンサーさんにやってもらいまショ。受付番号は2222とゾロ目でして、写真を撮るほどでもないくらいの奇跡で今日の幸運終了。でも対応してくれる人が可愛いおねーさんで良かったワ、幸運アディショナル、プラス一。
お通しされた部屋はトイレの個室の八倍くらいの広さです。ども、相席あざーす。
「思想委託サービスの新規入会ですね」
礼儀正しそうなスーツの姉さんは如何にも区役所で働いてますって雰囲気。そらここが区役所なのもあるけどね。私も敬語を使わねーとな。
「私、担当の長谷川です。瀬川ララさんでお間違えないでしょうか」
「はいはーい瀬川です! よろ☆ぴく」
私が元気よく名乗っても長谷川さんは動揺を見せない。大抵の大人様は挨拶の時点で苦い顔をするんだけどな。良く出来た人だ。
「正直不安っすねー、勝手に投票されちゃうとか」
「有意義な人生を過ごすには仕方ありません。今や思考にもお金がいる時代ですから」
あら、役人の割には自分の考え方を持っているのね。
「ふーん、サービスってどうやって決めるんですか」
「私から幾つか質問をさせていただくので、それによってサービスを絞っていくという流れになります」
なるほどね、長谷川さんは部分的にそうだったり違ったりするランプの魔人なわけだ。続けていったら思想が同じの人とマッチング出来るのかな、それって素敵じゃない?
「ではまず、同性婚には賛成ですか?」
「部分的にYES」
「部分……とは」
「男はいいけど女はやだ」
長谷川さんは困り顔をした。私は何だか勝ち誇ったような気分になった。役所の犬になんかまだまだ負けねえよ私は。
長谷川さんはノートパソコンをカタカタした「その様な思想に該当するインフルエンサーの方はいらっしゃいませんね」
「えーマジっすか」
「ここは決めていただかないと」
「しゃーないなーレズも許してやるか」
長谷川さんは「同性婚 〇」と用紙に書き込んだ。△とはやってくれねーんだなあ。早くも本意からズレてしまった。スペシャルでごめん。
「支持政党はどこかありますか?」
「わらびもち……」
「え?」
「ああ、ええと、特にないです」
「では一旦保留で」
長谷川さんは「支持政党 ×」と用紙に書き込んだ。やっぱりわらびもちって書いてもらえば良かったなぁ。
そこからも怒涛の質問攻めだった! こんなに他人から興味を持たれたのは初めてで興奮してしまった。私について、喋りたい!
「ベジタリアンですか?」
「ヴィーガンです、毎日がチートデイの」
「ベジタリアンではない……夫婦別姓は?」
「反対、反対ぃー」
「富士山は?」
「東京都のもの」
「山梨にしときますね……国葬は」
「もっと盛大にやるべき、全国ツアーで。あとイケメンの彼氏がいるんすけどこれは嘘で」
「はい、賛成と……」
私の自分語りを無視して、長谷川さんは素早くメモを取りながらパソコンを揺らした。
ッタカタカタッツターン!
「普通に……自民党ですね」
私は膝から崩れ落ちた。
椅子から地面へ。
ガタガタッ。
「私が、このスペシャルな私が自民党⁉」
「いいじゃないですか、与党ですし……どうします? 岸田さんにしておきますか、インフルエンサー」
「い、いやだ。私はおかしい! 実は、戦争賛成で!」
「その場合のインフルエンサーは小林びゃえ太郎さんになりますけど」
「誰だよそのハゲは」
新潟でアニメ柄の皿を焼く動画を撮影中のびゃえ太郎はくしゃみをした。
かも。
「もう諦めましょうよ、誰を支持しようと別に貴方の生活になんら支障はないですよ。早く決めちゃいましょう、私の休憩時間も削れてます今、毎秒」
役所の人間がそんなこと言っていいのかよ。
「ええ、じゃあ仮にびゃえ太郎だったらどうなるの」
「契約は安上りですけど、デモ活動とかに参加しないといけないですね。カドショの」
「嫌すぎる……」
私が駄々をこねると長谷川さんは大きく息を吸って幸せを逃がした。
「貴方も岸田さんに吸収されて保守派の一部になりましょう、何も考えることなく楽に生きるんです」
「嫌だね!」私は長谷川さんを指さす!
「そもそもさっきからさ、勝手にレズにしたり山梨にしたりして、私の思想と岸田さんの考えは全然違うじゃないか! 考えを妥協したら死んでいるのと同じだ!」
「瀬川さんの言う通りです」
私が啖呵を切ると突然ドアが開き、一人の男が入ってきた! 長谷川さんが目を見開く。
「あ、貴方は!」
「私は室町幕府の山本次郎、元総理大臣です」
えええ! 本物じゃんか! ガチの冷たくておいしい次郎さんじゃんか、ナマ本次郎じゃんか! 近くで見ると意外とイケメンじゃんか!
「瀬川さん、貴方は正しい。岸田なんて止めて僕と共に未来を切り開きましょう」
「山本さん……でも私にはわらびもちが」
「あいつの街宣わざとやってると思うんですけど瀬川さんはどう思いますか?」
困っちゃう困っちゃう、私だって女の子だからネットに次郎の悪口書いたことあるけどさ、いざ本人が目の前にいるってなったらチョロいもんです、私!
「さあこちらの書類に個人情報を、そうすればインフルエンサーとしての僕に吸収されて思想委託サービスに加入できます」
「ええ、でもそんな」
「瀬川さん、僕と一つになりましょう」
私ったら惚れちゃった! メロメロりんのきゅうくらりんです。名前書いちゃいます。書いちゃいますとも!
「ありがとうございます、では僕も名前を書かせていただきますね」
山本さんも名前を書いた、何だか婚姻届みたいじゃない⁉ 興奮するわね。
「はい、これで僕と貴方は一つです。もう絶対取り消せません。長谷川さん、処理をお願いします」
「はい……あれ?」
長谷川さんは書類を見ると、眉間に皺を寄せた。
「これインフルエンサーと加入者の欄が逆ですよ」
こうして私は山本次郎を吸収し、日本最大のインフルエンサーとなった。一発大逆転もあるもんだ。史上最年少で史上初の女性総理大臣となって日本を統治しベラルーシへ戦争を仕掛けボロ負けした。もはや日本の領土は九州のみとなってしまったし日本国民は肉食を禁止され毎日じゃがいもを蒸かして食べている。
でもそんな毎日が幸せです、何故なら私は自分の意志で生きているので。
ボーイズ・ビー・アンビシャス。
パパママ大好きな私が一人暮らしなんて信じられる? これもファッキン国公立のせいだ。「頭いい」の「A」判定ガールの私を落とすなんて、さ! でもワクワクしてないわけじゃあないんだ。内心では期待してるロマンチストの私。白い天井白い壁、家具は布団とニンテンドーしかない、もちろんモニターは無い。忘れたから。ああなんて寂しい夜、耐えきれず歓楽街へと飛び出す私! 誰も私に興味を示さない。ポストの中身は空っぽで、世界一孤独で自由な女になるの。
と思ったら玄関のポケットにはゴミが詰められてました。なんてお熱いの。寿司が無料とか、トイレが壊れてるとか、介護をしろとか水道代とかクモの死骸とか! ママからの言葉「フチの赤い葉書と封筒以外は捨てなさい」。ありがとうママ。試供品のシャンプーも捨てた、勿体ないけどママが言うから。厳しい選抜を通過して、残ったのは投票用紙、投票、、投票用紙、投票用紙、投票用投票用紙、投票用紙、投票用紙、投票用紙投票用紙投票用紙投票用紙投票用投投票用紙票用紙投票用紙紙。
ああ、選挙の時期……
耳を澄ませば聞こえてきますとも。ほら外から「山本次郎、山本次郎をよろしく……大池百合子……大池百合子を……わらびもち、わらびもち……山本次郎……ぷりぷりの……次郎……おいしい山本……ぷりっぷりの百合子……冷たくておいしい山本……百合子……」激しい戦いが行われている。根っから甘党の私としてはわらびもちを応援したい。比例代表は甘党に!
まあ、比例代表ってのも今や教科書の話なんすけど。
これは公民の試験範囲なんだけど、日本は民主主義に白旗を上げた。投票とかやってらんねー選挙権とかくだらねーって具合に。経緯としては、冷たくておいしい山本さんがうっかり選挙で勝っちゃったとき「全部国民の投票で決めちまおう」なんてやったったから、もう毎日選挙よ投票よ出口調査のやりすぎでユーチューバーが増えました。
そこで登場したのが「思想委託サービス」。こいつぁ胡散臭い。けど便利だ。サービスに登録すると、面倒な投票を代わりに全部やってくれるんだと。A型B型だかのインフルエンサー共が主導して、代わりに投票してくれるんだと。なんか昔の選挙と一緒な気もするけど。例えばひろゆきさんってインフルエンザの人がいたとしたら、ひろゆきさんの投票した通りに自分の票が入るってワケ。うーん、民主主義の敗北、大衆の奴隷化。この制度、いまや国民の八割に浸透しているけど、私からすれば胡散臭すぎるね。
しかし投票用紙の山に関してはどうしようもない。メルカリで売れるって話もあるけど、私だって日本国民ですから? 愛国心くらい持ってますとも、毎朝バンザイしてんだこちとら、服脱ぐ時に、さ!
そんなわけで老人だらけの年増区役所まで足を進めました。私だって選挙なんかよりモラトリアムよ。面倒な投票は豚だかチキンだかのインフルエンサーさんにやってもらいまショ。受付番号は2222とゾロ目でして、写真を撮るほどでもないくらいの奇跡で今日の幸運終了。でも対応してくれる人が可愛いおねーさんで良かったワ、幸運アディショナル、プラス一。
お通しされた部屋はトイレの個室の八倍くらいの広さです。ども、相席あざーす。
「思想委託サービスの新規入会ですね」
礼儀正しそうなスーツの姉さんは如何にも区役所で働いてますって雰囲気。そらここが区役所なのもあるけどね。私も敬語を使わねーとな。
「私、担当の長谷川です。瀬川ララさんでお間違えないでしょうか」
「はいはーい瀬川です! よろ☆ぴく」
私が元気よく名乗っても長谷川さんは動揺を見せない。大抵の大人様は挨拶の時点で苦い顔をするんだけどな。良く出来た人だ。
「正直不安っすねー、勝手に投票されちゃうとか」
「有意義な人生を過ごすには仕方ありません。今や思考にもお金がいる時代ですから」
あら、役人の割には自分の考え方を持っているのね。
「ふーん、サービスってどうやって決めるんですか」
「私から幾つか質問をさせていただくので、それによってサービスを絞っていくという流れになります」
なるほどね、長谷川さんは部分的にそうだったり違ったりするランプの魔人なわけだ。続けていったら思想が同じの人とマッチング出来るのかな、それって素敵じゃない?
「ではまず、同性婚には賛成ですか?」
「部分的にYES」
「部分……とは」
「男はいいけど女はやだ」
長谷川さんは困り顔をした。私は何だか勝ち誇ったような気分になった。役所の犬になんかまだまだ負けねえよ私は。
長谷川さんはノートパソコンをカタカタした「その様な思想に該当するインフルエンサーの方はいらっしゃいませんね」
「えーマジっすか」
「ここは決めていただかないと」
「しゃーないなーレズも許してやるか」
長谷川さんは「同性婚 〇」と用紙に書き込んだ。△とはやってくれねーんだなあ。早くも本意からズレてしまった。スペシャルでごめん。
「支持政党はどこかありますか?」
「わらびもち……」
「え?」
「ああ、ええと、特にないです」
「では一旦保留で」
長谷川さんは「支持政党 ×」と用紙に書き込んだ。やっぱりわらびもちって書いてもらえば良かったなぁ。
そこからも怒涛の質問攻めだった! こんなに他人から興味を持たれたのは初めてで興奮してしまった。私について、喋りたい!
「ベジタリアンですか?」
「ヴィーガンです、毎日がチートデイの」
「ベジタリアンではない……夫婦別姓は?」
「反対、反対ぃー」
「富士山は?」
「東京都のもの」
「山梨にしときますね……国葬は」
「もっと盛大にやるべき、全国ツアーで。あとイケメンの彼氏がいるんすけどこれは嘘で」
「はい、賛成と……」
私の自分語りを無視して、長谷川さんは素早くメモを取りながらパソコンを揺らした。
ッタカタカタッツターン!
「普通に……自民党ですね」
私は膝から崩れ落ちた。
椅子から地面へ。
ガタガタッ。
「私が、このスペシャルな私が自民党⁉」
「いいじゃないですか、与党ですし……どうします? 岸田さんにしておきますか、インフルエンサー」
「い、いやだ。私はおかしい! 実は、戦争賛成で!」
「その場合のインフルエンサーは小林びゃえ太郎さんになりますけど」
「誰だよそのハゲは」
新潟でアニメ柄の皿を焼く動画を撮影中のびゃえ太郎はくしゃみをした。
かも。
「もう諦めましょうよ、誰を支持しようと別に貴方の生活になんら支障はないですよ。早く決めちゃいましょう、私の休憩時間も削れてます今、毎秒」
役所の人間がそんなこと言っていいのかよ。
「ええ、じゃあ仮にびゃえ太郎だったらどうなるの」
「契約は安上りですけど、デモ活動とかに参加しないといけないですね。カドショの」
「嫌すぎる……」
私が駄々をこねると長谷川さんは大きく息を吸って幸せを逃がした。
「貴方も岸田さんに吸収されて保守派の一部になりましょう、何も考えることなく楽に生きるんです」
「嫌だね!」私は長谷川さんを指さす!
「そもそもさっきからさ、勝手にレズにしたり山梨にしたりして、私の思想と岸田さんの考えは全然違うじゃないか! 考えを妥協したら死んでいるのと同じだ!」
「瀬川さんの言う通りです」
私が啖呵を切ると突然ドアが開き、一人の男が入ってきた! 長谷川さんが目を見開く。
「あ、貴方は!」
「私は室町幕府の山本次郎、元総理大臣です」
えええ! 本物じゃんか! ガチの冷たくておいしい次郎さんじゃんか、ナマ本次郎じゃんか! 近くで見ると意外とイケメンじゃんか!
「瀬川さん、貴方は正しい。岸田なんて止めて僕と共に未来を切り開きましょう」
「山本さん……でも私にはわらびもちが」
「あいつの街宣わざとやってると思うんですけど瀬川さんはどう思いますか?」
困っちゃう困っちゃう、私だって女の子だからネットに次郎の悪口書いたことあるけどさ、いざ本人が目の前にいるってなったらチョロいもんです、私!
「さあこちらの書類に個人情報を、そうすればインフルエンサーとしての僕に吸収されて思想委託サービスに加入できます」
「ええ、でもそんな」
「瀬川さん、僕と一つになりましょう」
私ったら惚れちゃった! メロメロりんのきゅうくらりんです。名前書いちゃいます。書いちゃいますとも!
「ありがとうございます、では僕も名前を書かせていただきますね」
山本さんも名前を書いた、何だか婚姻届みたいじゃない⁉ 興奮するわね。
「はい、これで僕と貴方は一つです。もう絶対取り消せません。長谷川さん、処理をお願いします」
「はい……あれ?」
長谷川さんは書類を見ると、眉間に皺を寄せた。
「これインフルエンサーと加入者の欄が逆ですよ」
こうして私は山本次郎を吸収し、日本最大のインフルエンサーとなった。一発大逆転もあるもんだ。史上最年少で史上初の女性総理大臣となって日本を統治しベラルーシへ戦争を仕掛けボロ負けした。もはや日本の領土は九州のみとなってしまったし日本国民は肉食を禁止され毎日じゃがいもを蒸かして食べている。
でもそんな毎日が幸せです、何故なら私は自分の意志で生きているので。
ボーイズ・ビー・アンビシャス。